ここはお国を何百里

♪ここはお国を何百里 離れて遠き満州の 赤い夕日に照らされて 友は野末の石の下、、、で始まる
「戦友」は14番まである軍歌で、その唄いやすいメロディのせいか
小、中学生の頃意味も分からず唄っていたことを憶えている。
よく聞くと2番以下の歌詞も、勇ましく鼓舞するような軍歌とは違い、
何か物悲しい哀調を帯びている。

それもそのはず、日露戦争を題材にした戦友の死を悼む歌詞である。
長じてからよくこれが軍歌として歌われたものだと改めて考えたが、
太平洋戦争時は軍部によって禁じられていたと、
「とんからりん」というミニコミ紙(酒谷義郎さん編集)に教えられた。

これを作詞したのが真下飛泉という福知山出身の教育者で、京都の小学校長をしていた縁で
教え子1824人によって昭和2年にこの石碑が建立された。

戦後進駐軍によって、軍国主義関係の碑であるとして撤去を命じられた時、
このお寺(良正院)の住職が、「この歌の真意は戦争の悲しみを伝えるものだ」と
強く主張したお陰で撤去を免れたと、これまた「とんからりん」の記事で教わった。

いままた「国防軍」を叫ぶ勢力が台頭してきている。
そんな輩にはこの歌を聞いてほしいと思う。

全歌詞はこちらで見ることができる。

You Tubeで聞くこともできる。