通常非公開である建仁寺塔頭霊源院が特別公開をしていたので拝観してきた。
建立当初は、現在の総合大学としての機能を備え、「建仁寺の学問面」を代表する寺院であった(パンフレットより)。今川義元や一休宗純も修行をしていて、彼らの書が残されているほか、織田信長の書状もあった。
このお庭は、鶴鳴九皐(かくめい きゅうこう)と名付けられた令和の枯山水庭園であり、作庭家中根金作の孫二人が初めて手掛けた庭である。
今回の目玉は、天井画の龍であった。これを描いたのは、中国の若手写真家であり、座禅体験をきっかけに依頼することになったようである。
丁度住職が説明をしてくれたのだが、畳に仰向けになって天井を眺めることを勧められ、写真もOKだった(これは仰向けに撮った一枚)。
面白いのは、この天井画やお庭にはお寺としてお金を払っていないとのこと。天井画は資生堂、お庭は祗園辻利がスポンサーである。参拝客などから喜捨を受けた浄財を、この様なものに使ってはいけないのだという説明だったが、それでは何に使うのかよく分からない?