明治時代以前は神仏習合だったため、今でもお寺の中に神社があるのはそう珍しいことではないが、ここ仁和寺は少し大きく派手である。
案内文によれば、仁和寺初代別当の幽仙が各地から勧請したとのこと。
八幡三神(石清水八幡宮)、賀茂上下(下鴨神社・上賀茂神社)、日吉大社西本宮・東本宮、伏見稲荷大社、八坂神社、松尾大社、平野神社、木嶋坐天照御魂神社の九座の神々が祀られている。
この建物は江戸初期(寛永年間)に再建された。
京の夏の旅で特別公開されている仁和寺に出かけてきた。
「幻の観音障壁画初公開」というキャッチに魅かれ、373年前の輝きが蘇ったという障壁画を拝観した。
この紐は堂内中央の千手観音菩薩の手につながっているというので、ひもを握って願いを唱える人が多かった。
仁和寺と言えば、御室桜越しに五重塔が良く知られている。
立派な山門をくぐれば境内に入ることができる。
地元の人は知っているが境内は自由に散策することができる。拝観料が必要なのは金堂始め建物だけだが、中央にこんな柵があれば多くの人は拝観料が必要だと思って受付に並んでいる。ほとんどが外国人である。
なんか騙しにあったようで、気分重たくお寺を後にした。
浄土宗京都4本山の一つである金戒光明寺は黒谷さんという愛称で京都の人々に親しまれている。
近年ではこの仏さんがアフロ仏として変な人気を呼んでいる。
他の仏像と同じく普通に鎮座されているが、その人気にあやかろうとしてか、案内看板まで設置されていた。この仏さんの正体はこちらから。
このお寺には幕末に会津藩の本陣がおかれ、新選組なども出入りしていた。その関係で戊辰戦争の会津藩犠牲者の墓地がある。
有名人のお墓があるのは他の京都のお寺と同じである。明智光秀の重臣であった齋藤利三と絵師海北友松のお墓が近所にあるのも面白い。
個人的にはこの壮大な山門が好きである。この写真は上から見下ろしたものだが、下から見るとさらに圧巻である。