化野は、鳥辺野、蓮台野と並ぶ、三大葬送の地であった。
「あだし野の露消ゆるときなく、鳥部山の煙立ち去らでのみ、、、、」と兼好法師も徒然草でよんでいる。
毎年の地蔵盆(8月23,24日)には、8千体のお地蔵さんに蝋燭が供えられる千灯供養が行われることでも知られている。
参道の石垣にも、苔むしたお地蔵さんが。
西院(さい)乃河原と彫ってある。
堺町二条
古来陰陽道では、北東(艮)の方角は鬼が出入りする方角として、また対角線の南西は裏鬼門とも呼ばれ、ともに忌み嫌われていた。
鬼門から鬼が入らないようにと、平安京では北東の守護として比叡山延暦寺が建立され、裏鬼門には石清水八幡宮が当てられた。
庶民の家でも様々な工夫がなされ、鬼の嫌がる柊の木を植えたり、難を転ずるとして南天を植える家も多い。
現代でも京都の街なかにはいたるところに鬼門除けを見ることが出来る。
そんな中、ここではちょっと変わった鬼門除けを載せていきたい。
我が家の近所ではあるが、普段あまり通ることのない場所である。
久しぶりに通ったら、新しい建物が。おまけに鬼門除けまで発見できた。
新しい京町家とも呼べるのだろうか?室外機が隠されているのも奥床しくて好感が持てる(お隣も)。
二葉タクシー
彌榮タクシーの四つ葉タクシーは全国的に良く知られているように、1300台のうち4台しか走っていない。
幸運の四つ葉のクローバーを意味し、降車時に記念乗車証までもらえるというので、特に観光客に人気である。
それに輪をかけてレアなのが同じヤサカの二葉タクシーである。その数、1300台中たったの2台しかない。上賀茂神社の式年遷宮に合わせて運行されたので、「上賀茂神社の御神紋・二葉葵の葵は古語であふひ(逢う日)と表記され良き出会いを意味します。」とヤサカのwebsiteに書かれている。
屋根の上の乗車灯を見れば、見慣れた三つ葉ではなく二葉になっているのが分かるだろうか?
この日の運転手さんは木村さんと言い、友達の間ではキムタク(木村さんのタクシー)と呼ばれているらしい。