組紐問屋大林岩治郎商店


都心のビル街に取り残されたように佇んでいる京町家。
看板にはくみひもとあるが、

横に回るとこの様な看板跡(?)が見える。
元の姿は何だったのか、あるいは表の扁額の「芳巌」と同じ店なのか、想像してみるのも面白い。

福田美術館・嵯峨嵐山文華館


福田美術館は、2019年に嵐山の保津川河畔に開設された新しい美術館である。

今回は近所にある嵐山文華館と共催で、「芭蕉と蕪村と若冲」と題する展覧会を行っていた。


第1会場である嵐山文華館では、芭蕉と蕪村、第2会場の福田美術館では、若冲と蕪村、それに今回の目玉である芭蕉野ざらし紀行図巻が展示されていた。


日本の美術館では珍しく写真撮影がOKであったので、取りあえず撮った写真を載せてみる。


こちらが嵯峨嵐山文華館

木島櫻谷展・山水夢中


最近になって人気の出てきた木島櫻谷の、主に山水画だけを集めた展覧会が泉屋博古館で開催されていた。以前衣笠の櫻谷文庫で催された特別展の時は、獅子や馬をはじめとした動物画に圧倒されたが、今回はそれらに替わって精密な描写の山水画や精緻なスケッチ帖が多く展示されていた。

泉屋博古館は東洋美術が主で、たまにこの様な展覧会を開催しているようだ。
住友家15代当主が収集した中国の青銅器は質量ともに圧巻である。

東山を借景とした落ち着いた博物館である。

鬼門除け・姉小路高倉

古来、陰陽道では北東(艮)の方角は鬼が出入りする方角として、また対角線の南西は裏鬼門とも呼ばれ、ともに忌み嫌われていた。

この鬼門から鬼が入らないようにと、平安京では北東の守護として比叡山延暦寺が建立され、裏鬼門の守護には石清水八幡宮が当てられた。庶民の家でも様々な工夫がなされ、鬼の嫌がる柊の木を植えたり、難を転ずるとして南天を植える家も多い。

現代でも京都の街なかにはいたるところに鬼門除けを見ることが出来る。そんな中、ここではちょっと変わった鬼門除けを載せていきたい。


もはや、駐車場に鬼門除けが施されているのは珍しいことではなくなった。

鳥戸野陵


古来、東山一帯は葬送の地として利用されていたことは有名である。
ここ鳥戸野(鳥辺野)は、化野、蓮台野とともに、京都三大葬送の地の一つである。


皇后定子といえば、この局にいた清少納言が有名である。
一方でライバルであった彰子の局には紫式部がいて、源氏物語一条天皇をこちらに向かせることを目的として書かれたと言われている。この御陵には、他に醍醐天皇の皇后であった穏子はじめ多くの女性が葬られている。

ここからは正面に京都タワーを間近に望むことが出来る。

間之町夷川Nov'22

京都の町家には、出窓風のショーウィンドーとも呼ぶべき空間を持っているところが多い。 その中でも特に商売とは関係なさそうなものに注目してみる。

まだ蕾固しというところだが、ご自宅で咲いたのだろうか?