夕顔町

mfujino7062007-03-23

夕顔町は下京区堺町通高辻下るにある。名前の由来は、源氏物語の夕顔(高貴な身分ではなく六条御息所の生霊に殺される薄幸の女性だが、後の玉蔓の母親である)の墳墓があることからこの名前がついたらしい。

いつの頃からこの呼び名となったかは知らないが、あくまでも物語の中の出来事から地名(町名)を付けるという発想が凄い。この近所には六条院小学校という、これまた光源氏の住まいの名を冠した学校がある。こちらは合併に伴ってできた最近の小学校ではあるが、ネーミングに反対はなかったのかと興味がある。

地名は歴史や文化であり、ただ単なる記号とは違うとする僕の立場で言うと、他都市では新住居表示の際に安易に地名が付けられているように思う。
例えば、東名町(東名のインターチェンジがあるから)や名駅名古屋駅前)に文化の香りは感じられないし、地元の人は愛着や誇りをもてるのだろうか?