平安王朝の夜

京都御苑130年記念とやらで、御苑のライトダウンが行われた(いま流行のライトアップではない)。これは、人工の照明を廃し月明かりの静寂のなかで、平安王朝を再現するという催しである。九条池から建礼門までの広大な一体の街灯が3時間ほど消された。明かりと言えば満月の明かりのみで、平安時代の夜とはこのようなものであったかと思いをはせてみた。さらに月に雲がかかると漆黒の闇となった。
この暗闇では1メートル隣の人すら判別つきがたく、源氏物語で人を間違ったとか、当時の人が百鬼夜行を恐れたことが理解できる。
安物のデジカメでは、上手く撮れなかったので写真はなし。
次回は11月10日、11日の日没から行われる予定である。