正月七日に七草粥をいただくのは昔より続いている全国的な風習である。
今日はひときわ贅沢な七草粥をいただいて来た。
妙心寺塔頭の退蔵院である。
この瓢鮎図(国宝)は室町時代の禅僧如拙が描いたものとしてあまりにも有名である。
瓢箪で鯰をからめとるにはどうしたらいいかと言う禅の公案に対して、多くの禅僧の
答えを書いたものである。
七草粥の前に座禅(の真似事)を組ませてもらった。
約20分と短い時間ではあったが、心を無にするのは中々難しかった。
机の上の道具類は座禅のための物で、本来は線香一本が燃え尽きるまでが時間であるが、
素人にはそうもいかないのでデジタル時計を使用しているとのこと。
退蔵院のお庭は、狩野元信の作による枯山水の庭と、
中根金作による池泉回遊式の昭和の庭・余香苑が有名である。
退蔵院はどこでも写真は自由ですと、案内してくれた副住職
松山大耕師が述べていた。