妙心寺の数ある塔頭の中で一番有名なのがこの退蔵院である。
狩野派の絵師狩野元信作と伝えられる枯山水の庭園と、池泉回遊式(昭和の作庭)の二つの庭園がある。
この寺を有名にしているのは、庭園よりもこの絵であろう。国宝瓢鮎図は禅の公案を基に描かれていて、ぬるぬるしていてただでさえ掴まえにくい鯰を瓢箪でどうやって捕らえるかということを絵にしてある。のらりくらいしていてとらえどころのないことを「瓢箪鯰」というのは、この絵から来ているらしい。本物は京都国立博物館にあり、これは写真である。
お寺の壁もこれに因んでいて、面白かった。