南禅寺界隈の別荘群

桜の時期は、サラリーマン時代の同期で関西在住者と京都を巡るのが通例になってきた。
今回は都をどり観劇がメインだが、その前に南禅寺界隈の桜を愛でた。

南禅寺伏見稲荷金閣寺と違ってそれ程メジャーじゃないと思っていたのだが、
予想に反して多くの観光客、それも海外(欧米系やイスラム圏、東アジア系と多彩)からの
人で大混雑であった。

メインルートから少し外れた別荘群の桜が好きなので、そちらに回ってみると
それ程人は多くなかった。

南禅寺界隈の別荘群は、明治28年琵琶湖疏水完成と前後して造られた広大なお屋敷の集まりである。
山形有朋の別邸であった無鄰菴は現在京都市が所有しているが、それ以外は個人または企業の所有で
非公開である。七代目小川治兵衛作庭の「植治」の庭があり、疏水の水を引き入れて作られているのが特徴である。

左の建物が清流亭で反対側には野村碧雲荘が建っている。
いずれも驚くべきほどの広さで、門前の庭でさえ家が何軒も建てられるほどであり、
これを維持するのは相当に大変であることだけは同行者一同想像できた。