一見どこにでもありそうなビルであるが、
正面に回ってみるとこのような看板が。ここは詰所と呼ばれる宿泊施設である。東西両本願寺の門徒(浄土真宗では信者のことをこう呼ぶ)が、遠忌などで本山にご奉仕に来る時に泊まる宿である。東浅井郡(滋賀県)の門徒のための宿であるが、もうそういう時代でなく、建て替えられて一般の客も泊ることができる。
宿泊代も非常にリーズナブルである。
東京からの友人が9年前に泊まった時は建て替え前で、畳の間で相部屋だった。
看板はそのまま受け継がれているようである。
宿泊費もその当時と変わらないが(地元特別価格)、設備の内容はグレードアップしているに違いない。
それでもこの価格とは、ご奉仕に来る門徒への心遣いかも知れない。
東西両本願寺の周囲には他にもたくさんの詰所があったが、大部分が駐車場などに転用され残っているところは少ない。ここはそのうちの一つである。