鬼門除け・向日市寺戸町

古来、陰陽道では北東(艮)の方角は鬼が出入りする方角として、また対角線の南西は裏鬼門とも呼ばれ、ともに忌み嫌われていた。
この鬼門から鬼が入らないようにと、平安京では北東の守護として比叡山延暦寺が建立され、裏鬼門の守護には石清水八幡宮が当てられた。庶民の家でも様々な工夫がなされ、鬼の嫌がる柊の木を植えたり、難を転ずるとして南天を植える家も多い。
現代でも京都の街なかにはいたるところに鬼門除けを見ることが出来る。そんな中、ここではちょっと変わった鬼門除けを載せていきたい。



向日市と言えば京都市の西に位置し、人口5万5千人の西日本一面積の狭い都市だが、JRや阪急を使っての京都・大阪への通勤通学も便利で、人口密度が高いベッドタウンである。
最近になって開発されたであろう新興住宅街にも、いくつかの鬼門除けを見ることができる。


京都から移り住んできた人が、前の習慣を踏襲しているのだろうか?