平安女学院・150周年


京都のお嬢様学校の一つとして知られる平安女学院は、明治8(1875)年に創立され来年で150周年を迎える。
それを記念して普段は非公開の有栖川旧邸が期間限定で公開され、見学に出かけた。
公家のお屋敷としては、京都御苑にある旧閑院宮が常時見学可能だが、そちらに比べて広大な建屋だと感じる。貴族の格としてはどちらが上だったのだろうか?

広いお座敷には、炉が切ってあるのはもちろん、能舞台まで設置されている。


後陽成天皇の第七皇子から連なる系譜であるが、なんといっても有名なのは、明治維新の有栖川熾仁親王であろう。東征大総督として官軍追討のため東海道を下っていく姿は、「宮さん、宮さん、お馬の前を、、、」のわらべ歌になったほどである。

いつもは烏丸通から塀越しに立派な枝垂桜を見ていたが、またとない機会を得た。

いただいた案内文によると、このお屋敷は明治6年に京都裁判所の仮庁舎になり、その後京都地裁長官官舎として2007年まで使用されていたとのこと。
歴代長官もこの桜を愛でていたのだろうか?贅沢な役人生活である。