雨に濡れたもみじ葉はしっとりとして美しく、枯れる前に最後の輝きを放っているようにも見える。
大河内山荘・敷もみじ
大河内伝次郎といえば往年の時代劇の大スターで、「しぇいは丹下、名は左膳?」なる独特のせりふ回しが印象深かったが、一緒に行った先輩はもちろん知っていたが、60代と50代の女性陣はご存知なかった。
その大河内伝次郎が30年間にわたってコツコツと作り上げた広大な庭園である。小倉山の中腹にあり、眼下に嵯峨野を見下ろし、その先には双ヶ岡と仁和寺の五重塔がよく見える。正面には比叡山が。もちろん京都タワーを始め京都市内も一望できる絶景ポイントである。
嵯峨野の竹林を訪れる人は多いが、その終点にあるこの庭園はそれほど人は多くなかった。まだあまり知られていないのだろうか?
ここから下は、8年前に訪れた時に撮影したもの。
読了・源氏物語
更級日記の作者菅原孝標女が少女時代に源氏物語を読み耽った年から数えて、今年は1000年目になるそうだ。
春にポリープの除去手術をするので6日ほど入院したが、有り余る時間を有効に使おうと思い立ち、源氏物語を原文でよむべく古本屋で全6巻を買い求めた。
入院中は結構捗ったが、その後は蝸牛の歩みの如く遅々として進まなかったが、6か月かけて漸く読了した。
30代の時に一念発起して谷崎源氏を読み始めたが、その時は1年掛かってしまった。なにしろ登場人物が多く、しかも関係性が良く分からないので、附属の相関図を眺めながらの1年であった。
大変よくできた小説で、しかも面白いので解説本を何冊も買い求め、深掘りしたおかげで概要を把握することが出来たので、原文を読み通すことが出来たと思っている。
今度は3度目となる谷崎源氏を読み返してみたい。