鬼門除け・MDSビルディング

古来、陰陽道では北東(艮)の方角は鬼が出入りする方角として、また対角線の南西は裏鬼門とも呼ばれ、ともに忌み嫌われていた。

この鬼門から鬼が入らないようにと、平安京では北東の守護として比叡山延暦寺が建立され、裏鬼門の守護には石清水八幡宮が当てられた。
庶民の家でも様々な工夫がなされ、鬼の嫌がる柊の木を植えたり、難を転ずるとして南天を植える家も多い。

現代でも京都の街なかにはいたるところに鬼門除けを見ることが出来る。
そんな中、ここではちょっと変わった鬼門除けを載せていきたい。


建物が完工して後、鬼門除けが施されたのであろうか?
随分立派な鬼門除けである。

旧今尾景年邸


KYOTO GRAPHIEの会場の一つが、ここ旧今尾景年邸である。
旧川崎家住宅に劣らない広大な屋敷であるが、以前は料亭だったので普通には見学できなかったので、今回の展示会はいいチャンスだった。
もちろん、今尾景年の絵も掛かっている。

網代の天井、見えないところにも工夫が凝らしてある。

砂川の三軒寺

叡山電車出町柳駅の南に、砂川の三軒寺と呼ばれる浄土宗の三つのお寺が佇んでいる。かつてこの東側に砂川という川が流れていたのでこう呼ばれるらしいのだが、川の痕跡は分からない。

同じ浄土宗でも、お寺によって法語の趣が変わっているのも面白いところである。



正定院



常林寺



長徳寺

KYOTO GRAPHIE


「世界屈指の文化芸術都市・京都を舞台に開催される、日本では数少ない国際的な写真祭(パンフレットより)」であるKYOTO GRAPHIE。田の字地区を中心に、13会場で開かれている。今年は10周年だそうだ。
ここ旧川崎家住宅はインフォメーション町家として本部案内所の役割を担っている。
お蔵も立派な展示スペースになっている。

アート心のない身なので、どうしても町家の方に興味が行ってしまう。


旧川崎家住宅は待ち時間が短かったが、ここ誉田屋は30分待ちの状態(写真の右側にさらに列が続いている)。
先日のEテレ日曜美術館で特集されたので、余計に人出があるのかもしれないが、この暑いさなか並ぶのは嫌だったのでパスした。5月8日の最終日までに行くチャンスはまだまだある。

京エコロジーセンター20年


1997年に京都で開催された地球温暖化防止京都会議(COP3)で、先進国の排出削減について法的拘束力のある数値目標などを定めた「京都議定書」が採択された。その会議を記念して、2002年に開設されたのが京エコロジーセンターで、環境学習や環境保全活動の輪を広げるための拠点施設であり、今年で20年を迎え様々な催しが行われている。



環境問題に詳しい一部の人には知られているが、京都市全体としてはまだ知名度は低いのではないだろうか?
幅広い体験が出来たり、色んな知識を得ることが出来るので、お勧めの施設である。



頭の堅い大人より、これからの社会を担ってくれる子どもたちに望みをかける方が早いのだろうか!?

民家の魔除け


魔除けの風習は全国各地にあると思うが、特に京都にはその種類が多いように感じている。
屋根の上には鍾馗さん


玄関先には長刀鉾の粽と複数のお札が貼られている。
よく見ると比叡山横川中堂にある元三大師堂の角大師である。


こちらは別の民家であるが、お札が所狭しと貼られている。
さぞや霊験あらたかなことだろう!?

この2軒とも鬼門除けが施されていなかったのは残念である。