八百卯閉店

昨今京都でもシャッターを閉める店が増えてきた。
寺町二条角にあるこの店も例外ではない?

檸檬の店として余りにも有名なこの店は売り上げ不振で、というわけではないらしい。現当主が急逝し跡を継ぐ人がいないためと新聞にはあった。梶井基次郎の短編小説「檸檬」では、主人公がこの店で檸檬を買い、丸善美術書の上に爆弾に擬して置くことを空想する。明治12年の創業当時は、果物屋というのはきっとモダンで珍しかったのだろうと思う。
丸善もこの店もなくなってしまった。