シネコン



京都の映画館事情も随分様変わりし、シネコン(cinema complex)がいくつかでき、他を圧倒しているようだ。おかげで、昔ながらの映画館は退場せざるを得ず、個性的なフィルムを上映する個性的な映画館が少なくなってきた。残っているのは、みなみ会館京都シネマぐらいだろうか。専門の映画館ではないが、京都文化博物館の映像ホールは、毎回ユニークな企画をやっている。日本映画発祥の地、京都府のフィルムライブラリー事業として、映像文化の研究・振興を目的としているので、隠れたファンも多い。
因みに、剱岳・点の記は、あの険峻な剱岳がどのような映像になって表現されているのか興味があったので観にいった。平日の午前にもかかわらず、そこそこお客さんは入っていた、勤務先の理事など二人の知り合いに出会った。ストーリーよりも映像がきれいで、よくぞあんなところまでカメラなどの機材を運び上げたなあというのが最初の感想である。人間だけでも登れない「カニのたてばい」のような岩場の描写やどこまでも雪渓が続く「長次郎谷」、CGを一切使っていないという雪崩や滑落のシーンは迫力満点であった。数年前に登ったことはあるが、もう一度登頂したいのだが、、、。