本阿弥光悦屋敷跡

今年は本阿弥光悦徳川家康から鷹峯の地を拝領してから400年が経ったということで、
京都では「琳派400年」として様々な展覧会やイベントが行われた。

本阿弥光悦といえば、豪華な船橋蒔絵や刀剣の鑑定を業としているなど
大富豪のイメージを抱いていたが、20年ほど前にベストセラーとなった
「清貧の思想」(中野孝次)では、一番に取り上げられるほど清貧の人であったということを
初めて知った。この本によれば粗末で小さな家に住み、質素な暮らしをしていたようである。
その母親の妙秀も相当変わった人でエピソードに事欠かないほどである。
「慳貪にして富貴なることを嫌う」親子であったらしい。

凡人にはなかなか真似のできないことである。