大原口






洛北八瀬、大原からの入口だから大原口と呼ぶのだろう。ここの道標は大きくて見やすい。慶応年間に設置されたと読めるが、鞍馬まで2里半、比叡山愛宕山はそれぞれ3里とあるから、この辺りが京都盆地の東西の中心だと思える。金閣寺まで30丁とあるのをはじめ、多くの寺社名が刻まれている。ここに名前があるのはその当時も有名で、観光名所だったのかもしれない。
北には、大徳寺、上賀茂(神社)、上御霊(神社)、今宮(神社)、鞍馬
西には、内裏(御所)、金閣寺愛宕、御室
東には、下鴨(神社)、黒谷、比叡山坂本城真如堂
南には、革堂、六角堂、祇園、清水、三条大橋、六条が案内されている。現代から見ると、四条や五条でなくてなんで六条かとも思うが、東本願寺西本願寺のことを指しているのかもしれない。