夏のすごし方

「家の作りやうは、夏をむねとすべし」と徒然草にもあるように、日本の家は夏向き(夏対策)に作られている。我が家でも夏になると襖や障子を外し、葦戸(よしど)を建てる。また畳に代わって籐むしろ(とむしろ、と呼ぶ)をひく。

六畳間と八畳間の間の襖を取り払い葦戸を嵌めるだけで、広々と感じられ、また風が通るように感じることができる。我が家の場合籐むしろは2種類あり、籐でできたのよりも、網代と呼ばれるほうが高価であると教えられてきた(あくまでも我が家のケースだが)。
反対側から見たところ。

葦戸も網の細かいのと粗いのがある。
実際の涼しさより、視覚効果で涼しくなるのかもしれないが、今夏のような酷暑でも多少は涼しく感じることができたのは、先人の知恵で、これを受け継いで行こうと思うのだが、結構大変である。
それにしても9月も半ばだというのに、今日も30度以上の真夏日である。