福島からの訪問者

昨日福島市から一人の女性が訪ねてきた。
子どもに関わる専門的な仕事をしている人で、話題はそのことに。
淡々と話されていたが、放射能汚染のことを何も知らされていなかった時に、子ども達がプール掃除をしたことを語る段になって、急に言葉に詰まって涙ぐまれた。
当局は知っていたはずなのに、知らされなくて悔しいと。

それからは堰を切ったように喋られた。我々は合いの手を挟むでなく、うなずくでもなく、ただ聞いているだけでしかできなかった。
その内容はここでは差し控えるが、仕事上立場上抑えてきたものを一気に吐き出したという感じの1時間であった。

この方だけでなく多くの福島の方がこのような感情を抱きながら平静を装って生活していることを思うと、大変切ない思いがする。

我々に何ができるのか考えながら、できるだけのことはしたいと思う次第である。