競馬会足汰式


5月1日に催された上賀茂神社の競馬会足汰式を見物してきた。
これは5月5日に行われる競馬会神事に出走する馬を事前に走らせて、
その走り具合を見ながら二頭ずつ走る当日の組み合わせを決めるもので、
予備走のようなものだが、れっきとした神事である。

もとは葵祭とは別物だったらしいが、今では5月15日の
葵祭の祭事の一環と思っている人が多い。

午後1時に始まり(正確にはその前に馬を洗う神事がある)
約2時間かけて行われた。
神事ゆえ、「効率的」とか「時間通り」とかいう概念を抱いてはいけないようで
至極のんびりしたものであった。

馬場には竹矢来が施されているほか、馬の駆ける道を
竹で囲っているのを「埒(らち)」と呼ぶとのこと。
「埒があかない」の語源であると解説があった。

一連の写真は、上賀茂神社の氏子で、何度も競馬会を経験している
田辺さん撮ってくれたものである。