山ふく閉店

花見小路は相も変わらず外国人だらけで(東アジア系、東南アジア系、欧米系、中にはウルグアイ人も)、
日本語を耳にすることもなく、花街の風情も何もあったものではない。

そんな観光客を相手の飲食店も出現してきた。

祇園町南側といえば、30年ほど前まではお茶屋置屋が軒を連ねていて、
一見さんが飲食できる店はほとんどなかった。
そんな中、この山ふくだけは庶民的な値段の店で、僕らでも入ることができた。
今でいうおばんざいが中心で、玄関を入ってすぐの座敷に大きな丸机があり、
それを囲んだいわば相席の店であった。

久しく行ったことがなく、先日前を通ったらこの貼り紙が。前日に店を閉めたらしい。
どんな事情があったのかは知る由もない。