祇園とお坊さん

前の会社の関係で京都会なるものがあり、二次会から参加した。
祇園切通しにある某お茶屋さんに行く。

と言ってもお座敷ではなく、スナック形式で飲ませてくれるカウンター主体の場所である。
最近はお座敷で遊ぶ客が少ないので、店の一角をこのようなスタイルにしているお茶屋さんが増えている。値段もそんなに高くなく、普通のスナック並みである(もっと高いところもあるとは思うが、残念ながら行ったことがない)。
但し「一見さんお断り」であるのが祇園らしい。

店に入るときに、たまたま舞妓さん二人と一緒になった。もちろん我々が呼べるはずもないのだが、二階で宴会があったようである。
随分景気がいいなあと思いつつ飲んでいたら、その関係者がスナック部門のカウンターにいるらしく、何人かが挨拶に来ていた。

その人たちを見て驚いた。全員が袈裟を纏ったお坊さんである。頭を青々と剃った若い僧侶もいた。

祇園が「糸偏(西陣や室町の繊維関係者)」と「坊主」に支えられていると言うのを目の当たりに見て実感したしだいである。
もっとも最近は「糸偏」は不振だが、もう一つの方は不景気知らずの様で、ご同慶の至りである?!