喪中はがき

時節柄、喪中の案内を頂くことが多い。今年も10通くらい来たが、年相応に親が亡くなったケースがほとんどである。しかし今年は例外が二つあった。

1・学生時代の友人のS君から
  愛犬が13歳で死んだので新年の挨拶は欠礼するとのこと。愛犬に対する思いが切々と綴られていた。家族同然だからその気持ちは分からないでもないが、、、。我が家の犬も18歳という長寿を全うし8月に死んだが、そこまでは考えが及ばなかった。

2・学生時代の友人のO君から
  卒業以来会ってはいないが、消息だけは上記のS君から聞いていた。奥さんが亡くなって、会葬お礼をメールで送ったものが転送されてきたので、少し長いが引用する。(一部こちらで伏字にした)

「亡妻○○子のお別れの会に多くの方にお集まり頂きありがとうございました。
YMCA、同窓会、コーラス、町内会、ホームパーティー等皆でワイワイやるのが
何より好きだった○○子の最高の供養になりました。

ご多用でご参加かなわなかった方にお別れの会の中味を少し書きます。
○○子の大好きだったオペラ「椿姫」にはじまり、○○子の経歴、ご友人の方よりのお別れの言葉
バラの花の献花、長男による「天国へ向かうママへ」の手紙の朗読
最後に喪主(私)の唄う「愛の賛歌」で締めくくりました。
お棺には「椿姫」の時の衣装とあふれんばかりの花そして××の皆様の歌のテープを入れてやりました。

今までうちの家族はママのいうとおりに暮らしてきました。
ママが駄目といえばやらないし、いいといえばやってきました。
今日からは子供達3人も私もそれぞれ自分達で歩んで行かなければなりません。
(中略)

今日はママは先に天国に行っている愛犬ハルと早速散歩をしていることでしょう。
本当に多数の方にお集まり頂きありがとうございました。」

お別れ会の様子が手に取るように分かる、何だかとても切ない名文のメールではある。