町家が消える、町が壊れる

mfujino7062008-02-29


中京のこの辺りにはまだまだ大きな「塀付町家」が残っている。しかしよく見ると塀にはなにやら白い看板が、、、。ついにこの家も取り壊されて5階建てのマンションに(新景観条例でこのあたりは最高15mしか建てられない)。

立派な門構えの公家屋敷風である。白い看板によると約150坪の大邸宅で、築100年ぐらいではないだろうか。どんなにお金を積んでも二度とこのような家は建てられるはずもなく、何の策もなく消えてしまうのが残念である。すでにこの町内には向いに大きなマンションが建っており、「面」としての趣もなくなっている。「割れガラス理論」のように一箇所が壊れればあとは雪崩を打って、、、というのが見えているだけに歯がゆい。前回も書いたが、京都の景観は、個人の思いだけではどうしようもないところに来ている。
この家は堺町通夷川上るにある。