青蓮院・青不動開帳





粟田口にある青蓮院は天台宗門跡寺院の一つとして有名で、特にこの大きな楠5本が特徴的なお寺である。下の2枚は初夏に撮ったもので葉っぱも青々としている。

この秋、平安時代後期創建千年にして初めてとなる秘宝の青不動明王(正式には不動明王童子画像という)の御開帳があるというので、普段は静かなお寺も参拝客で一杯である。因みに三大不動と呼ばれるのは青不動の他に赤不動(高野山)、黄不動(三井寺)でいずれも国宝である。京都の曼殊院にも黄不動があり、これも国宝になっていて、期間限定で公開されている。京都には色々なお寺があるが、本尊が像ではなく掛け軸?になっているのは、僕は初めてである。




青不動以外は撮影OKなので。違い棚と隣の床の間の壁面が同じ文様であるのは面白かった。床の間のバックは無地(壁だけ)であるのが当たり前と思っていたので、他の寺で見かけた記憶はない。門跡寺院だけあって皇室ゆかりを思わせるものが多い。右近の橘、左近の桜を配した本堂?もその一つである。



池泉回遊式のお庭も見事で、写真で見るよりずっと広がりと奥行きがある。境内全域が国の史跡に指定されているうえ、小堀遠州作の庭や豊臣秀吉寄進の灯籠などもあり、隠れた名所かもしれない。山鳩はじめたくさんの鳥が啼いていたが、それがなんと言う名前かは分からなかった。