京町家
余りに達筆すぎて、読むことができない。 単に知識不足だけかもしれないが。縦書きの文字は、目を凝らしてみれば、 今村玉生堂と読めるのだが、果たして、、、? 近づいて見てもさっぱりである。 「御水引紙袋」かな? 四文字目は自信がない。前の通りは万寿…
京都市の景観重要建造物並びに歴史的風致形成建造物の プレートが送られてきた。重量も責任も重たいものがある。そう言えば、今日は4月1日である。
普通の京町家なら、ここには鍾馗さんが乗っているはずだが、 こちらではこのような焼き物が。この辺り一帯は清水焼の産地で、このお家も関連があるらしいと 気づけば、そうかなと妙に納得してしまうのである。
今年は出すのが遅かったので、「旧暦でお雛様を楽しむ」と 勝手な解釈をして、いまだお出ましいただいている。妻の祖母のものだったので明治初めのものだろうか? お姫様も優しいお顔をされている。この五人囃子(三人しかいないが)はお顔立ちが異なってい…
庭て手折った椿の蕾を生けてみた。後のお軸も気に入っているもののひとつである。
今朝は降雪こそないものの、昨日の雪がたっぷりと残っている。 これがまさに雪見障子である。 これに雪見酒があれば、言うことはない⁉ 雪の白さに南天の赤が鮮やかに映えている。 これに椿の花でも咲いていれば、赤の競演となるのだが、 残念ながら蕾は堅い…
京都の中心部では古い町家が次から次へと壊され、 ビルやコインパーキングになっていく。そんな中、この様な建物を見るのはとてもうれしい。 エアコンの室外機をさりげなく隠してあるのも、景観に配慮していて 見る人の気持ちを穏やかにさせてくれる。
水屋を整理していたらこんなものが出てきた。 表書きに「粗品」とあるので余り期待はしていなかったが、 中身はこのような「雪月花」の短冊である。いつ頃頂いたのかも知らないうえ、送り主の田中さんという人は見当もつかない。 今のようにデパートから安直…
千家十職のうち、竹細工・柄杓師を務める黒田正玄さんの自宅である。 隣のビルが何とかならないものかと憂うが、 何ともならないのも現代の京都である。
ばったん床几があり、ゴミ箱や検針メーター類は隠してある。 おまけに屋根には鍾馗さんまで。 これに鬼門除けが加われば、僕としては言うことはない。わざわざこのようなこだわりを持っている人がいるのが、 京都の強みかも知れない。
旧知の新聞記者から「今でも防空壕の残っている家を知らないか」と尋ねられたので、 それなら家に残っていることを思い出し、取材に応じることになった。内玄関と呼んでいる三畳の間の荷物をどけ畳を上げると、 このような穴倉が出現した。 幼い頃は町内総出…
この交差点から四方を見れば、 立派な京町家(しかも室外機がカバーされている)や 「鬼門除け」を施している何軒かの新しい民家まで見ることができる。色んな形状・施工パターンがあって興味深い。
京都の街中では、古い町家がどんどん壊されていくのを目にすることが多く、 本当に悲しい思いをしている。反面、この様に京町家を模した民家を見かけることも 少しづつではあるが増え、なぜだかほっとするものである。この家は格子窓が斬新で、将来こういっ…
虫籠窓もあれば鍾馗さんもおられる。おまけにばったん床几まで。 どこかの商家だと思うが、いつまでも残してほしいと切実に思っている。京都のまちなかを歩けば、どこかしこで工事中ばかりが目立つ。 ここには立派な町家があったのだと思うと、無性に寂しく…
見たところ新築であるが、あえて京町家風に造ってある。 二階を虫籠窓風に作ってあるが、これでは低くて機能性に欠けるかもしれない。 それを承知で?町家風にしているとしたら、相当なものである。1階の室外機を見えないようにしている工夫はうれしいが、 …
新築の家ながら、京町家の風情を取り入れて楽しんでいるように感じる。 屋根には鍾馗さんがおられ、軒先にはばったり床几も。電気やガスの検針器?も きれいに覆い隠してある。 これで鬼門除けがあれば、僕の中では完結するのだが、、、。20日のまいまい京都…
この界隈には立派な町家がまだまだ残っている。そのお向かいは、花の好きなお家が並んでいる。様々な梅の盆栽が咲き競っているようで微笑ましい。
深草町家キャンパス中庭の梅が見ごろである。 昨秋にはすっかり青虫に歯を食いちぎられていたので、 まさかこのようになるとは驚きである。 この1週間前の雪にも健気に耐えていただけに、なお一層いとおしい。
深草の直違橋通りは伏見から続く京街道で 現在も立派な旧家が多く残っている。この店も古くは造り酒屋でその後米穀商を営んでいたとのこと。 現在は営業はしていないが、建物だけは保存されている。
この町はいつからこの様な駐車場だらけに変貌してしまったのだろうか?以前はこの様な立派なお屋敷が軒を連ねていて、とても趣のあるいい町内だった。 この家の隣は中村鴈治郎さんが住んでいて、一時期玉緒さんもいたと聞いている。 左側で工事をしている向…
京都市の調査(平成22年)によれば、 京町家等(昭和25年以前に伝統軸組構法により建築された木造家屋)は 約48000軒あるが、毎年1.5%の割合で減少しているとのこと。京都市内では、1日に2軒どこかでこのようなことが起こっていることになる。 棟札によれ…
幕末の銃弾の跡が残っているといえば蛤御門が有名であるが、 ここは鳥羽伏見の戦いの痕跡が鮮やかに残っている。この料亭は、薩摩軍が陣取る御香宮と幕府軍が守る伏見奉行所のちょうど真ん中に在り、 当時は弾丸が飛び交ったのだろう。 それにしても銃弾が掠…
まさか茨木屋が取り壊されこのような姿になっていたとは、、、。 この前は何度も通っていたのだが、ある方に教えてもらうまで分からなかった。慌てて過去の写真を探したのだがなかった。 押小路柳馬場には茨木屋があるものとばかり信じこんでいたのか 写真は…
室町夷川なのか夷川室町なのか、、、?町名で言えば鏡屋町であるが、 この町名を聞いてもこの場所に辿り着ける人は地元民以外はほとんどいまい。 室町夷川ならほとんどの人が分かるはず。通り名を省略する東京や大阪の大企業には、 もっと京都の住居表示に敬…
京都新聞で特別公開中であるとの記事を読み、 最終日だったが訪れてみた。 ところが午前中でお終いの貼紙が、、、。そんなこと前の日の新聞記事には書いてなかったよ!同行者共々そんな不満が口を付いて出てしまった。 まあ、現に人が住んでいるからやむを得…
4月から勤め始めた町家キャンパスのオーナーからバケツに溢れんばかりの芍薬を頂いた。 井戸の上では畏れ多いので土間に移したが、花瓶がないのでせっかくの花も風情に欠けるかもしれない。
犬矢来は本来馬車や大八車の泥をよけるためとか、 犬の小便で壁が汚されないように設置したとか言われているが、 これを見る限りそれだけではないようである。 こんな上まで泥は跳ねないだろう。ここまでくると立派なオブジェである。
京都の街なかでは、小屋根に鍾馗(しょうき)さんを祀っている町家を見ることが多い。 その家の魔除けとして祀られているのである。 普通はこのように瓦そのままの色をしている。 この家は御池通に店を構える堀金箔の住宅であるが故、 このように煌びやかな…
松坂屋京都店は呉服問屋が立ち並ぶ室町界隈の一角(新町六角下る)にあり、 専ら呉服の仕入れを行っていたようである。 建てられたのは1745年で現在の地に移ったのが1749年というから、 江戸中期からこの地で商いをしていたことになる。 この建物も明治35年…
例によって京のまちかどをあてもなく歩いていると、とある町家の前に小さな看板が。 一度は通り過ぎたが気になって引き返し、キャッチコピーに誘われて中に入ってみた。展示会をやっていない普段の日の写真。間口はとても狭いが、京都の町中ならどこにでもあ…