なんの御用をするところかって？いわずと知れた宮中に昆布を収める店である。自己主張を控えたシンプルな暖簾がかえって強烈に主張している。
なんでも当代の当主は32代目だそうで、鎌倉時代まで遡ることができるとは驚きである。
松前屋
商売が大きくなっても決して店舗を増やさなかったことが何百年も続けられる秘訣かもしれない。京都にはそういう店が多い。
おりしも現代の最先端を行くＩＴ業界でも、このブログでお世話になっている「はてな」が本社を京都に移すことが報じられた。
オムロン、京セラ、任天堂をはじめベンチャーから発した京都の企業で東京に本社を移さないところはたくさんある。ものづくりにおける技術の集積度、大学や研究者との連携、官に依存しすぎない自由な風土、KYOTOブランドの魅力、豊富な人材などがその要因かも知れない。
