京都アートフリーマーケット・!-style




今年も中京区三条通一帯でアートフリーマーケットが開催され多くの人で賑わっていた。作家達が作品を発表する機会でもあり、気に入った小品を購入できる機会でもある。




このブースは一見すると、どこにでもあるような陶器を販売しているのだが、実は作り手は共同作業所に通うクルー達である(利用者をこう呼んでいる)。この施設(!-style)では共同作業所を社会的資源として捉え、それをつなぎ合わせてネットワーク化して、社会に寄与しようと考えている。作業所にありがちな普通の作品でなく、付加価値をつけて販売できるようにと、デザイン性を重視しているところに特徴がある。この作品たちを見ても分かるが、そのほかに大手通販会社フェリシモを通しての販売や、ある外資系化粧品会社の販促物にも採用されたことでもそのデザイン性、商品価値の高さが見て取れる。
もう一つの特徴としては、レストランの前調理を請け負ういわばセントラルキッチン事業を行っており、箱折ではできない付加価値をつけた、すなわちクルーに少しでも高収入を得てもらえるようにチャレンジしている。この事業は先駆性、独創性もあり、もっと注目されてもいいはずである。


共同作業所は京都府南部の八幡市にあり、吉野さん、板倉さんを始めとする若いスタッフで運営されている。

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