アートな現場

東福寺・八相の庭

東福寺方丈では、方丈を囲んで東西南北それぞれに異なるお庭が配され、八相の庭と呼ばれている。 他の禅寺に多い伝統的な枯山水とは趣が違っているが、これが昭和の作庭家重森三玲の手になるものである。 南庭 同行したM君は自宅で小さな庭を楽しんでおり、…

青蓮院青龍殿

運動不足解消を兼ね、将軍塚に登ってみた。粟田神社の横から登り始め30分で到着。降りは15分で知恩院さんの大鐘楼に辿り着くことが出来る、お手軽コースである。 この建物は青龍殿と称し平成26(2014)年に建立されたが、もともと大正2(1913)年に大日本武…

二葉タクシー

彌榮タクシーの四つ葉タクシーは全国的に良く知られているように、1300台のうち4台しか走っていない。 幸運の四つ葉のクローバーを意味し、降車時に記念乗車証までもらえるというので、特に観光客に人気である。それに輪をかけてレアなのが同じヤサカの二葉…

妙心寺Jan'21

妙心寺には46もの塔頭があるというから驚きである。そのほとんどが非公開なので、他の大寺院のように観光客が居ないので、静寂が保たれている(例外は退蔵院) 広い境内には電柱も見当たらないので、映画のロケにはぴったりである。3月7日(日)には、この…

店出し・宮川町

京都の町中を歩いていると、たまにこういうのにお目に掛ることがある(と言っても、花街周辺だけだが) 今回は年末の宮川町。 千賀遥 さんと言う舞妓さんが芸妓さんになる「襟替え」と、とし真紗さんが仕込みから舞妓になった「店出し」を祝う独特のやり方で…

みすや針

その昔、東海道を江戸から京都へ上ってきた旅人が、終点の三条大橋を越えてこの店を目指したと言われている。その当時の京都土産の定番だったようだ。 数年前に立て替えられて三条商店街に面したところはビルになり、店舗は奥庭に移った。 この狭い通路を抜…

任天堂旧本社

ディープなまち歩きをする時に必ず紹介するのがこの任天堂の旧本社。建物としても非常に趣を感じる。 「トランプ」は左から、右からは「かるた」というのもとても面白い。 久し振りに通りかかったら、なんとホテルの計画が。 計画では4階建てらしいが、現在…

旧邸御室

仁和寺の周辺は大きなお屋敷が連なっていて、高級住宅街として知られている。仁和寺と双ヶ岡に挟まれた地に、数寄屋造りのお屋敷が佇んでいる。 website では所有者の変遷は明らかでないとあるが、現在はある製材所が所有している。 この一枚板の座敷机に映…

皇室の名宝展

宮内庁三の丸尚蔵館収蔵品を中心に展示されている中で、有名な伊藤若冲の「動植綵絵」図は見どころがあったが、30点のうち4点(前後期併せて8点)しか展示されていなかった。他に円山応挙は1点のみ。「春日権現験記絵」や「蒙古襲来絵詞」などの絵巻物も面白…

Bazaar Cafe

京都で10数か所に残っているヴォーリス建築の一つ、バザールカフェ。1932年の建立である。 久し振りに訪れてみたら、隣りが空き地になっていて全容が良く見えるようになっていた。隣にはマンションが建つようだが、ここはそうならないで残ってほしいと願って…

池大雅・木島櫻谷展

少し前のことになるが、チケットを頂戴したので京都文化博物館で開かれていた池大雅・木島櫻谷展に出かけてみた。 もちろん二人の合同展ではなく、それぞれ異なるフロアでの展覧会であった。 池大雅は江戸時代の文人画家として知られるが、その妻玉瀾は時代…

新風館リニューアル

新風館が大幅にリニューアルされた。以前は中庭を囲むように四方に建物が建っていたが、その中庭には植栽が施され、昔のようにイベント会場としては使えなくなっていた。 何でもおしゃれな店がたくさん入っていて、若者には好評と聞く。 コロナの影響でオー…

ご近所さん・カフェ

我が家から100mも行かないところに、連日行列が出来ているのを最近発見した。 表から見ても何の店か良く分からなかったので、ネットで調べてみたところ、お菓子研究家が開いた完全予約制のカフェとのこと。予約制なのに行列が出来るのは、予約した「香ばし…

KYOTOGRAPHIE その2

京都駅空中大回廊では、写真家甲斐扶佐義による「京都の美女100人」が展示されていた。 往復してじっくりと見てみたが、知っている人は一人もいなかった。美女に縁がないことが露呈してしまったようである。

KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭

「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭は、2013年より毎春、神社仏閣・近現代建築などの "京都らしい" 空間を使用し、十数会場で開催される国際写真祭です。」 これはクラウドファンディングで謳われていたキャッチである。何しろ民間で行っているので資金面の不安…

ポーズをとるサギ

ガラクタ市の帰り道、東寺南門を出た前のお堀にアオサギが。 それを正面から狙っているカメラマンに、まるでポーズを取っているように凛として正対している。 奥には次の出番を待っているゴイサギの姿も見える。

地下鉄四条駅

地下鉄四条駅をよく見てみると、国際会館方面1両目と竹田方面1両目の壁面にこのような謎のマークがある。 実は、この駅には可動式ホーム柵が設置されているが、地下鉄開通よりずっと後になって転落・接触防止のため設置されたものである。本来なら柵をはみ出…

秋来ぬと、、、

古今和歌集の藤原敏行の詠んだ、あまりにも有名な歌であるが、いまだ「風の音」すら聞こえてこない猛暑日が続いている。 我が家では、旧暦の季節に合わせてお軸を掛けているが、季節感とのずれはいかんともしがたい。

地蔵盆の行燈

この行燈は地蔵盆の時に各家の玄関に掲げるものである。 最近ではすっかり見かけなくなったが、これは我が家の子どもたちがまだ幼かった頃、妻が描いたものである。 僕が小さかった頃は子どもたちがめいめいに描き、それがどこかの家の前に飾られたものであ…

七夕の贈り物

今宵は新暦の七夕にあたる。天候が思わしくないので、空を見上げてロマンに浸る人も少ないのではないだろうか? 乞巧奠と題するお菓子をいただいた。なんでも七夕の日にしか販売しないお菓子だそうだ。 銘は、天の川、願いの糸、索餅、梶の葉、ありの実、鞠…

下鴨神社・河合神社

河合神社は下鴨神社の摂社の中では最大規模を誇るのではなかろうか? 門に、女性守護 日本第一美麗神と書かれているように、美しくなりたい女性の参拝客が多い。 鏡絵馬と呼ばれる絵馬にそれぞれに化粧を施していく(絵を描く)。 どことなくよーじやの顔に…

上賀茂神社・片岡社

楼門を前にして右手にあるのが通称片岡社、正式名は片山御子神社という。 祭神は玉依比売命で、平安時代より縁結びの神様として知られている。 かの紫式部も度々参拝したそうで、ここで詠んだ和歌が新古今集に採られている。 人が願を掛けた絵馬を読むのは無…

吉田家住宅

昨年の「京の夏の旅」で訪れた写真を今頃アップする。 京都市観光協会のパンフレット参照:同じ「町家」でも、杉本家住宅・吉田家住宅は商売をしていた商家の造りである「表屋造」、藤野家住宅は住居として建てられた「大塀造」。それぞれの特徴があります!…

嵯峨御流

今年春先のことであるが、大覚寺である会合があった。会場へ行く途中、花器や生け花に使う道具を売っている場所に出くわした。 ここがまぎれもなきいけばな嵯峨御流の本部(華道総司所というらしい)であることを体感した瞬間である。 窓際に飾られているの…

顔見世

幸運なことに顔見世のチケットをいただくことができたので、南座へ出かけた。 夜の部で4作演じられたが、魚屋宗五郎の芝翫が熱演であった。 若手4人による越後獅子も良かった。 贔屓筋による竹馬と呼ばれる歌舞伎独特の花輪? 場内は和服を着飾った女性が多…

京都タワー

いつもとは異なる方向から京都タワーを。 建設当時は色々と言われたが、今ではすっかり京都の玄関の顔として定着している。因みに、この形は灯台を模したもので、巷間よく言われる「ろうそく」というのは都市伝説である。

黒谷さんライトアップ

浄土宗京都4本山の一つである黒谷さん(金戒光明寺)が期間限定で夜間特別公開を行っていた。 黒谷さんの境内は何度も訪れてはいるが、御影堂内部に上ったのは初めてである。お堂内では虎の襖絵や伊藤若冲の鶏図などを見ることができた。 勅使門。 紫雲の庭…

蜘蛛の糸

蜘蛛の巣もここまで大きくなると、むげに壊してしまうのは忍びなくなってくる。 一種のアートと思えなくもない。 2年前の秋の日に撮影したもの。

二本松の菊人形

戊辰戦争の悲劇の一つ、二本松少年隊で有名な霞が城で「日本一」といわれる菊人形展を見てきた。 今年のテーマは源氏物語で、各場面が菊人形で上手に再現されていた。 夕顔に逢いに行く光源氏 紫式部 玉鬘が出ているが、真ん中にいるはずの光源氏は「着せ替…

正伝寺

臨済宗南禅寺派に属する鎌倉時代創建の西賀茂の古刹である。 見頃はまだであったが、しばらくするとここが紅葉の参道と化すことだろう。 獅子の児渡しの庭園。比叡山を借景に、刈り込んだサツキで七五三調を表現した枯山水のお庭である。 伏見城の遺構を移築…