撞木町廓跡


ごく普通の住宅街の道路両側に、2本の石碑が立っている。
漢字と仮名で「撞木町廓入口」と刻んであるのが読み取れる。


伏見にあった小さな遊郭で、山科に隠棲していた大石内蔵助良雄が遊んだ場所として知られている。
歌舞伎の仮名手本忠臣蔵では、祇園の一力茶屋で遊んだことになっているが、
大石が住んでいた山科からはこちらの方が近かったのだろう。
その証拠にこの近所にある欣浄寺は、山科にいた小野小町に百夜通いした深草少将の屋敷跡と伝わっている。


この写真は11年前に撮影したもので、当時はきれいに手入れされていたが、

敷地内が無人になったせいか、見る影もなくなっている。