お寺
盛夏を迎えると、京都市内の各寺院で暁天講座が開かれる。 早朝涼しい時にお参りして、高僧や知識人の法話・訓話を聞くことができる。 各宗派の本山や有名寺院が多い中で、このお寺の講座は少し変わっていた。有名寺院ではなく、新洞仏教会の主催である (こ…
ちょっと古い資料だが、東本願寺での報恩講で配られていたチラシである。1.往生の業は念仏を本とす 2.戦争の業は抹殺を本とす 3.議場の業は対話を本とす言うまでもなく先の戦争(応仁の乱ではない?)で、戦争に深く加担したことの反省を踏まえて、 東西本願…
京都観光定番中の定番、清水寺。 このブログでは定番スポットはあまり登場しないのだが、 今回はある会合が塔頭の成就院であったのでその時のことを載せてみる。普段は非公開なので今回初めてお庭を拝見した。 雪月花の庭のうち、ここは月の庭として有名であ…
絵馬も国際的になったものである。 最初のは合格祈願、二番目は期中考査(中間試験?)が上手く行くようにと 中国の人が書いたものと思われる。最後のは、家族と私の将来が素晴らしいものでありますようにとドイツ語で書いてあると思うのだが、 自信がない。
年に一度の国宝の虫干しを見るため、高雄の神護寺にお参りした。どれほど国宝を所持しているか知らないが、その中から絵画や書を観ることができた。 特に源頼朝像や平重盛像は皆の知るところである。 最近の研究では頼朝や重盛を描いたかどうか不明だとして…
最近ここが隠れた桜の名所と言われているらしい。 正門から中を見ても見つけることはできないが、 境内の奥深くに入って行けば見つけることができる。横の二条通りを歩けば見ることができるのだが、 3年前も同じようなことを書いていた。
数え年十三の春に、虚空蔵菩薩から智恵と福徳を授かるためお参りするのが 十三参りである。多分、京都だけの行事・風習かも知れない。男の子も女の子も、みんな着飾っている。その両親や祖父母も同様に。 中には、本当に13歳?と思うような子もちらほら。 こ…
京都市内でも急にあちらこちらで、桜が目立つようになってきた。 これはおかめ桜というらしく、毎年ヨメイヨシノよりは早めに開花する(3月19日撮影)。
京都には十三参りで有名な法輪寺や通称達磨寺の法輪寺が有名であるが、 このお寺は日蓮宗の法輪寺である。まだまだ別の法輪寺が存在するかもしれない。
今年も「京の冬の旅」が開催され、普段非公開の寺院をこの時期だけ拝観することができる。 まずは初公開である相国寺塔頭の長得院に出かけた。 ここは足利五代将軍義量の菩提寺で、こじんまりとしたお寺である。お目当ては岸派三代目岸連山の水墨障壁画であ…
本満寺は日蓮宗の本山の一つで、桜の名所としても知られている。 境内には山中鹿之助のお墓もある。 相国寺からの帰り道、ふと門前を通りかかったら、人だかりがしていたので 誘われるように入ってみた。丁度高齢の住職が法話をされているところであった。 …
親鸞聖人は1262年11月28日に亡くなっておられるが、その恩徳に感謝し報いるための お勤めが報恩講である(東本願寺冊子より抜粋)。特に最終日の午前10時からのお勤めは「坂東曲(ばんどうぶし)」を見ることができるというので、 全国の門徒が数多くお参り…
高雄から300段以上の石段を上ると、神護寺の山門が見えてくる。 文字通り山寺と言う感じがする。山内は広々としていてスケッチするにはうってつけであるが、 念のため許可をいただいた。紅葉にはまだ間があったので、参拝客は少なかった。 金堂は昭和10年に…
南禅寺塔頭の中でもひときわ有名な金地院である(ここは研修道場の玄関)。町名はこの様になっている(しかも左京区ではなく上京区!)。 外国人観光客の後ろから日本人ガイドの案内を聞いていた。 三門はThree gatesというらしい!? 朝9時過ぎだというのに、…
釘抜き地蔵さんの名前は聞いていたが、お参りしたのは初めてである。 小さなお寺にもかかわらず、参拝客が多いのにはびっくりした。前世の罪で手の病気に苦しむ人の夢枕に地蔵菩薩が現われ、 手に刺さっていた二本の恨みの釘を抜いて救ったことから、苦しみ…
古都の宝を披露し、拝観料を文化財保護に充てる「京都非公開文化財特別公開」。 目玉は、来年生誕300年を迎える江戸中期の奇才、伊藤若冲が描いた、浄土宗信行寺の 天井絵「花卉図」です。初公開で、今回限りの公開となる可能性もあります。 (朝日新聞の記…
関東からサラリーマン時代の後輩の女性たち(30年前以上、テニスやスキー、ラグビー観戦などで遊んだ)が 京都観光に来たので、大徳寺を案内した。20以上ある塔頭のどれかを参拝するつもりでいたが、本坊が特別公開されていると知り、 急遽参拝した(中は撮…
東京から帰省した友人と大徳寺塔頭高桐院を訪ねたところ、 拝観謝絶の貼り紙が。よく見ると副住職の仏前結婚式のためとか。 おめでたい話ではあるが、お庭を拝見できないのは残念なので、 過去の記事を載せておく。その2
これが何でブログの対象となるのか?お寺やのに神社のお札(厳密に言えば祭礼のお供えをしたお礼)が あるのが、個人的に面白いので写真に収めてみた。神仏習合とか難しいことは考えないでおこう。
佛光寺の枝垂れ桜は、いつも遅めに開花する (といっても、この写真は1週間前だが)。満開の花の下では、着物姿の女性たちが お互いを撮影していた。 所作から見て日本人だと思う。遠くからではあるが、競演を楽しませてもらうことができた。
天野屋利兵衛のお墓の他に、大石内蔵助のお母さんのお墓も あると駒札に書いてある。仮名手本忠臣蔵では「天河屋義平は男でござる」という名セリフで登場する。
暦の上では春だが、これはほんの1週間前の出来事。 下界も雪なのでそれなりの覚悟はしていたが、 これ程の雪とは想像していなかった。龍の吐く水はとても冷たそうに見える。 根本中堂へのお詣りは、足元に要注意である。 横川中堂へ続く道。
平成の大修理を終えて3年ぶりに公開された。 創建当時と同じ丹土(につち)を使った塗装がされている。 金閣寺のようなきんぴかではないが、意外と鮮やかで洗練された色だと思う。 鴟尾の鳳凰だけは金色に輝いている。10円玉に焦点を当てれば、鳳凰堂がぼや…
比叡山の麓、八瀬は紅葉の名所として知られているが、 その名声をさらに高める場所が出現した。長らく実業家が所有していた数寄屋風の屋敷を 10年ほど前宗教法人が買い取り、瑠璃光院と名付けた。一般公開をするのは2年ぶりとかで、しかも2週間だけ。 山門を…
この3連休は、京都が1年で一番混む時期である。 街中はいたるところに人や車で溢れかえっている。 渡月橋や東福寺通天橋の上に、人が鈴なりになっている 写真が配信されていた。市内を抜けて宇治あたりへ行けば多少混雑が緩和されているかもしれない。 平成…
宇治橋の近くにある小さなお寺である。 「宇治橋断碑」という日本三大古碑のうちの一つがあるというので訪ねてみた。あいにくこの様な囲いで覆われていて、見ることができなかった。 観光寺院でもない小さなお寺なので、この措置もやむなしか?
別の用事(郡山から3週間の予定で保養に来ている母子7人他のアテンド)で、 法然院森のセンターにお世話になった。たまたま法然院で河上肇墓前祭が執り行われていた。 ご存知のように、彼がよく歩いたというのが哲学の道の由来である。 その他このお寺には、…
先週のことであるが、名古屋からの友人を伴って 鷹峯を訪れた。紅葉にはまだ早いはずであるが、有名な光悦垣を取り囲むように植えられた楓が一部色づいていたのは嬉しかった。市中と違って訪れる観光客も少なく、何より最近日本を席巻している隣国の集団がい…
とても偉い先生にわざわざ京都からお出ましいただき、 与謝野町(旧野田川町)の指定文化財である 某家庭園調査に行ってきた。その某家の目の前にあるのがこのお寺である。 室町時代の一色氏の山城を守るようにして 建っている、文字通りの山寺である。
見ての通りの小さなお寺で、通りからも奥まっていて 看板がなければ分からないほどである。この寺に魅かれた理由は、深草少将の屋敷跡だからということ。墨染井深草少将と小野小町の塚。小野小町伝説は各地にあるが(これもその一つ)、ここに塚があるのは …