暮れのことであるが、岐阜から来た友人夫妻のリクエストで大原に出かけた。例年なら雪景色であってもおかしくないのだが、そんな気配はみじんもなかった。
山門をくぐると寂光院の本堂が見えてくる。平成12年に放火によって焼失したのを、往時に倣って再建された。
この池は創建当時からのものらしい。
平家物語の大原御幸で余りにも有名な寂光院だが、僕は与謝野晶子のこの歌が好きである。
ほとどぎす 治承寿永の おん国母 三十にして 経よます寺
この日は折よくかぼちゃがふるまわれていた。
冬の京都では千本釈迦堂などで行われるかぼちゃ供養が有名だが、寂光院でも行われているとは知らなかった。
ついでに三千院の写真も。