鬼門除け・嵯峨大覚寺門前町

古来陰陽道では、北東(艮)の方角は鬼が出入りする方角として、また対角線の南西は裏鬼門とも呼ばれ、ともに忌み嫌われていた。

鬼門から鬼が入らないようにと、平安京では北東の守護として比叡山延暦寺が建立され、裏鬼門には石清水八幡宮が当てられた。
庶民の家でも様々な工夫がなされ、鬼の嫌がる柊の木を植えたり、難を転ずるとして南天を植える家も多い。

現代でも京都の街なかにはいたるところに鬼門除けを見ることが出来る。
そんな中、ここではちょっと変わった鬼門除けを載せていきたい。f:id:mfujino706:20190319170057j:plainf:id:mfujino706:20190319170110j:plain
田の字地区は5年前に悉皆調査したので(それでも町家の取り壊しによる鬼門除けの消失や反対に新築物件に施してある例も散見できる)、興味の中心は郊外にも向くことになる。
本格的な調査となるとフィールドを絞り切れないので、出かけたところにたまたま見つけたものをアップして行く。

井上章一が「京都ぎらい」でフィーチャーしたので、嵯峨に住んでいる人の自虐ネタも増えたように思う。