西ノ京原町

古来陰陽道では、北東(艮)の方角は鬼が出入りする方角として、また対角線の南西は裏鬼門とも呼ばれ、ともに忌み嫌われていた。

鬼門から鬼が入らないようにと、平安京では北東の守護として比叡山延暦寺が建立され、裏鬼門には石清水八幡宮が当てられた。
庶民の家でも様々な工夫がなされ、鬼の嫌がる柊の木を植えたり、難を転ずるとして南天を植える家も多い。

現代でも京都の街なかにはいたるところに鬼門除けを見ることが出来る。
そんな中、ここではちょっと変わった鬼門除けを載せていきたい。
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艮の角を四角く囲ってさらに柊を植えている。f:id:mfujino706:20200928153737j:plainf:id:mfujino706:20200928153822j:plainf:id:mfujino706:20200928154018j:plain
そのすぐ近所には坤の角を四角く囲い玉砂利を敷いてある。f:id:mfujino706:20200928154038j:plain

御土居のすぐ西側の地域でいわゆる洛外に当たるが、2カ所とも一般住宅ではなく事務所ビルやアパートにも鬼門除けを施しているところが興味を魅かれるところである。