柳原銀行



この銀行は1899(明治32)年に設立され、金融恐慌の影響を受け1927(昭和2)年に倒産したが、建物はその後も河原町通塩小路にあった。国道24号線の拡幅のため立ち退きを迫られたが、まちづくりのシンボルにしようという保存運動が起こり、現在の地に移された。設計密度の高い明治後期(明治40年竣工)の洋風木造建築物として、京都市登録有形文化財となっている。階段の一部は当時そのままだそうだ。三井や住友のように、設立者の名前を冠しているのかと思っていたが、旧柳原町で作られたからこの名前になっているそうだ。

この人は初代柳原町長であったが、資材をなげうって町のために尽くしたとして、死後2年で町の人がこのような顕彰碑を建てた。今では大変目立つが、当時は石碑とはこの大きさが普通だったのか、それともやはり巨大だったのかその辺りは分からない。