御室八十八ヶ所

仁和寺の裏山(成就山)一帯に、四国八十八ヶ所霊場を模した御室八十八ヶ所があり、ハイキングを兼ねて多くの人が巡っている。


まずは仁和寺の山門を入り五重塔を横目で見ながら一番札所へ。

GWで東京より帰省しているN君とのハイキングのため、札所ごとに手を合わせてお参りしたのは最初だけで、ひたすら歩きながら語らった。途中所々で展望が利くところがあった。こちらは南西方向で、右から西山が連なり最後は「天下分け目の」天王山である。その左の低い山が男山で岩清水八幡宮が鎮座している。その間は三川合流と小学校のときに習った、桂川宇治川、木津川が合流し淀川となって大阪湾に流れていく。この1キロもない狭いところに、新幹線、東海道線阪急京都線京阪本線の鉄道が走り、名神高速道路、国道1号線、171号線の大動脈が走る交通の要衝であり、古来は軍事の要衝であった。ここが封鎖されれば、日本が東西に分断されかねないほどの場所である。
画面中央の緑は広隆寺の境内で、手前に東映の撮影所群が見える。

こちらは南東の方向で、等持院の森の向うに洛星高校の体育館が見える。画面中央の森は二条城か?奥の低い山は東山三十六峰で目を凝らせば、京大の花山展望台が銀色に光っているのが分かる。

上の写真より少し南を向くと、京都タワーが見える。その前に修理中の東本願寺の屋根が。

右手の低い山が双が丘で、兼好法師吉田兼好)が住み、徒然草をものにした処として知られる。

手前のお寺は先ほどくぐってきた仁和寺の山門で、五重塔や金堂も眼下に見える。左に目を転ずると妙心寺の境内が。こうやってみると、京都にはお寺が多いことがよく分かる。しかも名刹が近接している(画面では見えないが、左手には龍安寺がある)。

所々に大きなヤマフジが自生していた。余り信心深くはなかったが、足慣らしとしては格好の場所であった。