2008-01-01から1年間の記事一覧

幽霊子育飴

六波羅蜜寺を北へ上ったところにある何気ないお店で幽霊子育飴を売っている。このあたりは六道珍皇寺もあるように、この世とあの世の境であるからこのような逸話も生れたのだろう。味は昔ながらの素朴な手作りの飴で、おどろおどろしいことは少しもない。 江…

清水寺・行列のできる滝

山道を折れると裏門から清水寺に入ることができるとは知らなかった。入ったところにあるのが重文の三重塔で、清水の塔といえばこれを指すということも、この辺りがデートコースだったと言う沼田君に教わるまで迂闊にも知らなかった。 ご存知清水の舞台は観光…

泉涌寺

御寺と書いて「みてら」と読む。すなわちここは皇室の菩提寺である。いまの皇太子夫妻も結婚の報告に、桃山御陵(明治天皇御陵)とここに参られた。楊貴妃観音や塔頭の即成院や来迎院も有名だが、圧巻は月輪陵だろう。25もの天皇陵の他多くの皇族の墓がある…

伏見稲荷大社

いわずと知れた商売の神様で、全国のお稲荷さんの総本宮である。お正月の初詣の後、銀行員が多数来てお賽銭を数えるのがいつもテレビのニュースで話題になる。今日も目の前でおばさんが賽銭箱にお札を入れていた(何札かは分からなかったが)。 この千本鳥居…

京都一周トレイル

京都盆地を囲む東山、北山、西山をトレッキングできるように山道が整備されている(一部街なかを歩くルートもあるが)。東京から帰省した沼田君と一緒に、伏見稲荷大社から稲荷山に登り、泉涌寺、今熊野、清水寺までのコースを約3時間かけて歩いた(途中結構…

京都一周トレイル

京都盆地を囲む東山、北山、西山をトレッキングできるように山道が整備されている(一部街なかを歩くルートもあるが)。東京から帰省した沼田君と一緒に、伏見稲荷大社から稲荷山に登り、泉涌寺、今熊野、清水寺までのコースを約3時間かけて歩いた(途中結構…

八木家住宅

京町家というよりは農家である。維新前後は壬生村と呼ばれたこの地に新撰組が屯所を開いたのが八木家である。修学旅行生が大勢訪ねていた。この近くには前川家もあり、芹沢鴨が暗殺された部屋は、現在子どもたちの部屋になっているそうだ。そんなところでよ…

東京競馬場VIPルーム

昨年の中山競馬場に続いて今年は府中の東京競馬場へ。隣の席はロイヤルボックスで防弾ガラスに覆われていた。ガラスメーカーに勤めるM君は競馬より、何社製のガラスかを気にしていた。 馬場の向こうには中央フリーウェイが見え、その奥にはビール工場も。宴…

ミシュランと京料理

KSENの仲間である川本さん(京都文教大学教授)のブログによると、NEWSWEEKの記事で、「東京の星の数がパリを追い抜いたといって驚くには早い、まだ京都があるよ、格付けしたら3つ星の数は東京の数倍になるだろう・・・」というコメントがあったと紹介…

気候ネットワーク10周年記念パーティ

気候ネットワークは地球温暖化防止を実現するために市民の立場で政策提言等を行い、日本の温暖化防止政策をリードしているNGOである。1997年に京都で行われたCOP3で京都議定書採択に向けて活動した「気候フォーラム」が母体となり翌年に設立された。 4月19日…

腐っても桜?

東洞院六角を下ったところ、工事用の塀に囲われた一角に見事な桜が咲いていた。ここは以前旅館だったが、廃業してから随分経っているはずだが桜に衰えはない。普段は全く気にもかけないが、この時期になると自己主張をするかのように咲き誇っている。願わく…

町家でオペラ

築130年以上の町家が有名シェフによるイタリアンレストランあるとれたんとに衣替えし、その2階で「春の夜の歌会」と称する音楽会に出かけた。といっても詰めに詰めて40人入れるかどうかの空間ではあったが、男女3人づつのプロのオペラ歌手による独唱、デュ…

佛光寺

4月5、6日は佛光寺花まつりで本堂や境内が開放されいくつかのイベントを行っていた。 このお寺は浄土真宗佛光寺派 の本山で北側には仏光寺通りが東西に走っている。 4月8日のお釈迦様の誕生日に合わせて象も用意されていた。 緋毛氈が掛けられた床机に腰掛け…

春爛漫

早朝、車で出かけた。 丸太町橋からみる鴨川は上流まで桜の行列。川端二条からの疎水沿いは満開の桜のトンネル。岡崎公園から蹴上のインクラインまでは特に圧巻で、国立近代美術館や京都市動物園の付近の疎水沿いは見事としか言いようがない。息を飲む美しさ…

出水の小川前

京都御所の西南あたりに出水の小川と呼ばれる小さな芝生地があるが、その向かいの芝生内に枝垂桜が一本だけ咲いている。今日巣立った子どもがまだ幼かった頃はこの前でお弁当を広げたが、花も今ほどは立派ではなく人も少なかったように思う。 少し離れた場所…

京都府庁旧本館

京都の隠れた桜の名所である。京都御所の一般公開に合わせて、こちらも観桜会が開かれるが、今年は例年より開花が早く、その頃には見頃を過ぎているかもしれない。しだれざくら開花情報

南禅寺・水路閣

「そうだ京都、行こう」の今春のテーマである南禅寺山門(石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな」と叫んだ)の同じ場所を、どの角度から見ればあのように見えるのかが分からないので探しに出かけた。そうだ京都、行こう 場所も分からなく(合成写真ではないと…

京都大学再生医科学研究所

例年よりかなり早く桜の開花宣言が発せられた。昨日も帰り道に旧有隣小学校の前を通りかかると満開であったので、遅れてなるまじと市内のここぞと言うところを周ってみたが、どこも「つぼみ堅し」状態であった。 一箇所ここだけが見事に咲いていた。後ろの建…

聖三一教会

1930年に建てられたこの建物は和風の中に洋風を取り入れてあり、いまでは京都市の有形文化財となっている。 建っている場所は、「平安京大内裏の豊楽院(迎賓館)の跡地であり、豊臣秀吉による聚楽第の西側」にあたるそうで、そんな昔まで遡れるところが京都…

西洋軒・72年目の閉店

永い間営業をしてきたまちかどのちょっとした店が閉店してしまうのが、このところ多いように思うのは気のせいなのか、それとも跡を継ぐだけの魅力に欠けるのか。地方のシャッター商店街の出来事だと思っていたが、どうやらそうでもないようだ。 この店は烏丸…

霊山歴史館

高台寺の南を少し登った高台にある。主に幕末・明治維新をテーマにしている小さな博物館である。坂本龍馬を切ったとされる短刀をはじめその当時活躍した英雄たちの書状や遺品などが展示されている。いまは「篤姫」関連の特別展をやっていた。 平日の昼間にも…

うどんの店・小松

リビング新聞で連載中の「加藤わこのフォトローグ」で紹介されたので早速探して行ってみた。 ごくごく普通のうどんやさんであるが、みなさんのお目当てはうどんではなく中華そば!秘伝のだしが自慢ではあるが「ラーメン」ではなくあくまでも「中華そば」であ…

三嶋亭

我が家で節目となる嬉しいことがあったので、お祝いを兼ねて明治6年創業の三嶋亭で家族で食事をした。京都の人なら誰でも一度はここのすき焼きを食べてみたいと思うはず。最初から割り下を使う関東風の「すき煮」ではなく、鍋を熱して油も引かず砂糖だけで肉…

東錦・61年目の閉店

東洞院通錦角にある(あった)食堂である。大丸京都店のすぐ北側と言う好立地ながら、長年夫婦二人で営んできていて、高級化路線はとっていなかった。とはいえ大衆食堂よりは値段が高かったが、手作りの味で美味しかった(自家製のお餅を勧められるのには参…

カーニバルタイムス

鴨川にかかる丸太町橋西詰めにあるこの建物は、1924年建築の京都中央電話局上分局の名残である。現在はカーニバルタイムスというレストランになっている。以前はタンジネスクラブなど西洋のカニを食べさせるレストランだったが、昨年リニューアルして普通の…

町家が消える、町が壊れる

中京のこの辺りにはまだまだ大きな「塀付町家」が残っている。しかしよく見ると塀にはなにやら白い看板が、、、。ついにこの家も取り壊されて5階建てのマンションに(新景観条例でこのあたりは最高15mしか建てられない)。 立派な門構えの公家屋敷風である…

井上清七薬房

下京のいわゆる「田の字」地区の中にある町家。以前は薬屋だったことが看板から読み取れる。しかも目薬。現在は空き家になっているのだろうか? 場所は学校歴史博物館の西にあたる。 北隣にはこの間まで町家があったはずだが、あっという間に取り壊されて更…

桂小五郎像

河原町通御池角の京都ホテルオークラの一角に桂小五郎の銅像がある。ここより北の日銀京都支店一帯は、長州藩邸があったので建てられたのだろう。 池田屋事件のときは直前に抜け出し、ここまで逃げ帰ったのだろうか。 このホテルは立替の際に高さ制限の例外…

東本願寺

京都の街なかに巨大な建造物が、、、。 50年ぶりの親鸞聖人750年御遠忌に向けて改修中の御影堂である。因みに「御影堂」は「ごえいどう」と呼ぶが、同じ文字でも知恩院では「みえいどう」と呼ぶ。たしか西本願寺も同じだったと思う。 以前は京都で一番大きな…

北近畿タンゴ鉄道

行政主催の講座の講師を務めるため、先週、今週と連続で京都府の北部地域へ一泊二日の旅をした。 JRが分割されたときに、宮津から先はお荷物になるからと「民営化(響きは良いが、切捨て)」され、北近畿タンゴ鉄道として地元等出資の第3セクターの運営と…